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皮膚真菌症の治療薬の種類

2019年08月07日
薬が乗ったスプーンと果物

真菌とはいわゆるカビのことで、自然界には広く分布しているものですので、例えば味噌、醤油、日本酒をつくるのに用いられている麹、かつお節をつくるときのカビ付けなども、もとはといえばこうした真菌類に属するものを利用したものです。
このようにありふれたものでありながら、疲労やストレスなどで体力が低下したり、真菌が付着したままの不潔な状態を保っていたりすると、人体に寄生してさまざまな病変をたらします。
これが皮膚真菌症とよばれるものであり、大きくは皮膚の表面などの浅い部分にとどまる浅在性皮膚真菌症、皮下組織など深いところまで及んだ深在性皮膚真菌症とに分けられます。
発症例の9割方は浅在性皮膚真菌症に属するもので、一般的な名称でいえば、水虫、たむし、白癬、皮膚カンジダ症、口腔カンジダ症、外陰カンジダ症などとなっています。

こうした皮膚真菌症に効く治療薬としては、ミコナゾールのような窒素を含む環式有機化合物の系統が広く使われ、これは真菌の細胞膜を合成する要素の一部を阻害するという作用があります。
また、細胞膜そのものを破壊して死滅させてしまう抗真菌抗生物質、皮膚の表面を酸性にして真菌が生育できないようにする脂肪酸系の物質など、他にもミコナゾールなどとは作用するメカニズムが異なる種類の医薬品がいくつかみられます。
こうした医薬品の外見としては、例えば硝酸ミコナゾール軟膏のように、外用で塗布する軟膏・クリームタイプのものが多いです。
しかし、真菌が寄生する場所は必ずしも手足などの軟膏が塗りやすい場所ばかりとは限りませんので、液体タイプ、ゲル(ジェル)タイプ、座薬、内服薬、注射タイプなど、場所にあわせて工夫されています。